他人の人生

きわめて個人的なこと

1111の感情記録

何か物凄く大きなものを失った気がするけれど、それが何なのかは分からない。普段から一緒にいるわけじゃなかったから、もしかしたら何も変わらないのかもしれない。 すぐに写真もラインも消した私を容赦ない女だと思っただろうか、それならもうそれで良い。理解できない、みたいなことを言われた気がするけど、それすら覚えていない。終わってしまったものを取っておいてもどうしようもない。また熱りが冷めたら会えるかな、連絡取れるかなって思われたくもない。恋が終われば全部終わり。仕事などでどうしても関わらなければならない人でない限りは、終わり。そういう話を前にしたことがあるけれど、それを覚えてくれていたかも分からないし、仮に覚えてくれていたとしても理解はできなかったということだ。こっちだってそんな生温い気持ちで付き合っていた訳じゃなかった。別れても誘えばのるなんて安い女にも見られたくないし、遊びやキープならいらない。きっと相手は甘く見ていた、私のことも、関係のことも。終わり際にまた連絡してもいい?みたいなこと、結婚まで考えていた相手に言うのはどうかしている。無理、と一刀両断した私に明らかに不快な声を出して小さく罵ったのを聞いて、ああ、もう完全に終わったなと思った。全てが違い過ぎた。きっと泣きつけば戻るくらいに思われていたのだ。その胡座のかきかたも実際嫌になっていた。 振られたのは私だ。でも、安心したのも私だ。重くなっていた。好きの方向がどんどんズレて、それを真正面から受け止める力がなかった。相手が持っている人生設計の理想を語られるたびに、自分の人生を妨げられた気がしてしまった時点で違ってた。どこまでも自分が可愛かったし、私はまだまだ自分のために生きたいしそうできるって、自分にある程度の自信もあった。だから、自分の小さな成功や努力が実った瞬間に、一緒に手放しで喜んでもらえないことが悲しかったし、言葉の端々に垣間見える小さなトゲや否定を過剰に感じ取ってはこっそり傷ついた。 そういう点でも、違ったのだと思う。何もかもが。 私があれだけ小さく傷付いたということは、相手もだいぶ傷を負っていると思う。互いに悪気はなくても、信じているものが違うのだから、感情まかせに強く主張すればそりゃあ相手も傷付く。そんなこと知ってるはずだったのに、理解してなかった。 愛することを人任せにしすぎたとでも言えばいいのだろうか。タイミングと運も、もちろん悪かったけれど、人間的な問題だと思う、たぶん。私が抱いている感情は、全て私の問題だ。自分を被害者だと思っていない、きっと私の方が加害者だと思う。でも、社会的な安心とか何となく周りに合わせた人生設計とかよりも、今目の前の熱を持ってやれることを選びたいと思った私の感情を否定されたくない。自分とは意見が違うけど、それを選ぶことも悪じゃないよって言って欲しかったな。 私は強い自分が好きで、頑張る自分が好き。自分が好きな自分を認めてくれる人と一緒にいたいんだと思う。つまり、恋愛うんぬんじゃなく、一人の人間として尊重されたいだけなんだろう。私の人生の最大の目標は、それだけのような気がしている。