他人の人生

きわめて個人的なこと

欲について

欲が無いねと言われると何と反応して良いか分からない。ありがとう、もなんか変だし、怒ることでもないし、おかげさまで、もピンと来ない。あはへ〜〜とヘラヘラ笑うしかない。そういう反応ですら「欲の無い人」の返し方だ。

欲が無いと言うより、極度のずぼらだと言う方が正しいのかもしれない。だいたい、欲とは?あなた諸行無常っぽいねと言われたのはハタチそこそこの時。なんだそれ。ほんらい喜怒哀楽バチバチな女の子に憧れていたけれど、憧れは自分から最も遠いところにあるから憧れなのだと気づいた。

欲が無い、というのは、主体性が無い、というのと似ている気がする。どっちでもいい、流れのままに流れる、その場に漂う。だって人生ってけっこう運だし。自分で決めた道でも他人に決められた道でも、神様(もしいるのなら)の思し召しでも、上手くいくとも失敗するとも限らない。特技は「置かれた場所で咲く」こと、咲き誇りはしない、ただそこそこに頑丈に咲く。この地味さは評価はされにくいけれど性に合ってるかもしれない。高価なアクセサリーと300円ショップのアクセの違いが多分わからない。一緒に出かけるような気心の知れた友人も多くはないし、今は旅行できる状況じゃない。欲しいものは何?と唐突に聞かれても何も思い浮かばない。節約上手な訳ではなくて、単にお金をつかうのが下手なのだ。あと、物の値段が30万こえたら全部一緒に見える。桁の概念がおそらくちゃんと理解できていない。100万円とか1億円とか言われても、それがどのくらいの価値なのかピンと来ない。経営者に向いてない。

欲が無いと言われると、本当に自分は欲の無い人間のように思えてくるけれど、そんなことないと思う。でもじゃあどこが?と問われるとうーん...という感じだ。思い浮かばないと言うよりも、別に良くない?そんな私のこと聞いてどがんすると?って気持ちが8割を占めて、考えることを放棄してしまう。そして私は欲が無い人だという称号をいただくわけだ。要するに、欲が無い人、と言われるのは、私の思考とコミュニケーションの不行き届きなのだ。行き着く先は欲の無い諸行無常の私というキャラクター。ていうかよく考えてみたら、諸行無常だねってディスられてるのか??分からん。分からんから寝る。