他人の人生

きわめて個人的なこと

ちゃんとしてる荒れた生活

9月になった。8月のことが何も思い出せなくて、手帳やシフトを見返して、なんとなくこんな感じだったな〜と8月の大枠をなぞる。

 

ずぼらだ。荒れた生活をしている。人から見えるところはちゃんとするようにしているけれど、自分しか見えないところはとても雑だ。きっと私のそういうところは、周囲にも伝わっているだろう。大雑把で適当でその場凌ぎだ。そのくらいでないとやっていけない場面も多々あるけれど、本当は丁寧な人間になりたい。

 

健康、とは、何を指すのだろう。最近よく考える。多分私は一般的に健康だ。でも、この一週間、何を食べたか思い出せない。基本的に仕事前と仕事後の一日二食。仕事前はキッチンで立ったままコーヒーを飲んで、あとはトーストか大量に作って冷凍しているシャケおにぎりかフルグラにヨーグルトをかけたやつ。仕事終わりはコンビニに寄るか家でそうめんを茹でるかアイスを食べるか...そういう毎日を繰り返していて、いつ何を食べたか記憶がない。一回一回の食事を大事にしていないからこういうことになる。

 

とても身軽で効率の良い(?)生活だ。起きてから化粧して髪のセットをしてご飯を食べて歯を磨いて家を出るのに30分あれば十分で、それは生活ではなく作業だ。帰って服を全部脱ぎシャワーを浴びてお腹を満たして適当に家事をする。次の日のワイシャツがなければまとめてアイロンをかけるし、シンクに皿がたまれば洗い物をするし、数日に一回は無性に気になって部屋中にモップをかけたり排水溝をみがいたりする。でも、それって全て作業だ。私の生活に「生活」がない。なんというか、彩りのようなものが欲しい。ゴミを出しにいく途中で野良猫を眺めるとか、天気がピカピカの晴れだから洗濯がしたくなって洗濯するとか、八百屋で夏野菜が安かったから夏野菜カレーにするとか、そういう感情や理由にもとづく生活がしたい。

 

8月のことはほとんど思い出せないけれど、仕事が楽しかった気がする。仕事が楽しい時期は生活を忘れてしまうから、きっと8月の私は仕事に集中していたのだろう。ひとつのことに力を注ぐと他のことがおざなりになってしまう。よくない。仕事のことばかり考えすぎて「恋人の顔 忘れる」とグーグル検索してしまった数年前の自分となんら変わっていない。少しは変わりたい。「自由」と「自分以外の人間と過ごすこと」を共存させたい。

 

9月は何を食べたかはっきり思い出せる日を増やしたい。あと、足の爪をゴールドからモスグリーンにする。手の爪は色をつけられないから、足の爪にこっそり塗るのが楽しみのひとつ。髪を5年以上振りに染めようと思う。秋色にしたい。