他人の人生

きわめて個人的なこと

だいすきだったよ

同級生がインスタのストーリーズにあげていた飼い犬の動画をひたすら見ていた。全力で転がっていくいのち。愛を受けるのが当たり前だと認識しているわけではないけれど、全てを預けて愛を受けられるほどには愛されているいのち。愛おしい。

 

だいすきだったよ。

 

そう声に出して言いたくなった。伝える相手が誰なのか、どこにいるのかも分からないけれど、愛を伝えたくなる夜がたまにある。自分の中に少しだけ残っている誰かを大切にしたくてたまらなくなる気持ち。決して長続きしない、触ったら壊してしまうんじゃないかって不安になるくらいに強くて熱い甘くて重過ぎる気持ち。

 

好き、は、少しズレると気持ち悪いになる。

好き、は、タイミングが合わないと大嫌いになる。

好き、は、私を通すと歪んだ自己愛になる。

 

だいすきだったよ。声に出して言いたくなる言葉さえ過去形なんだなあ、と無駄に感心する。一分一秒、私たちは歩きながら今を過去にしていくんだね。そして私はきっと、向き合っている時よりも通り過ぎる瞬間をいちばんいとおしく思ってしまうタチなんだよ。そこに煌めきを感じてしまうタチなんだよ。もうその本能には抗えなくて、そのキラキラを集めて燃料にしているような日々。キラキラを集めて早し最上川。これは言いたくなっただけ。知らん人の日記なんて読まずに早く寝なね。