他人の人生

きわめて個人的なこと

不健康な午前四時

寒さが心を侵食してゆく。さっきの会話を思い出してる。ブルーライトで瞳が盛れてる。焚き火の音で暖をとってる。ゴミ箱に入った過去。死んでなんぼの感情のかたまり。母が使っていた国語辞典、「残滓」の部分に蛍光ペンで印がついていた。下心なく、生きているだけで人の心を動かす人がいるよなあ。新しいシャンプーも柔軟剤も決められない。どんな歌に囲まれてどんな本が好きでどんな風に叱られて育ってきたのか教えて。切った爪がパチンパチンと音を立てて飛び散る時、やっと自由になれんだねと労ってみる。育ちの良いチャラい人なんて世の中アンフェア過ぎる。ナチュラルに舌を巻く君の素を見た気がした。眠っても眠れなくても今日が終わって明日が始まる。時間は変わらず過ぎてゆくから絶望的で安心だね。この約一ヶ月間、毎日眠る前に正気ではない非人道的な呪いに近い祈りを捧げていて、三日前にとうとう叶ってしまった。いつかツケが回ってくる。ギリギリセーフとギリギリアウトを繰り返しながら騙し騙しやってきたけれど本当はもうこんな場所降りたくて生きる場所を変えたくて「何もしない」時間を手に入れたくて立ち止まって考える余裕が欲しい。感覚で正解を出せるのが羨ましい。人が染まっていくのを少し離れた場所から眺めるのは楽しくて感慨深くてちょっとだけ切ない。振り向いたらリラックマが光のない眼でこっちを見ている。別れを予感する。関係は一方の気持ちが切れた時点でほぼお終いだ。貰い事故ばかりでごめんね。いつか終わると思っていても始めたくなってしまうのは何故なのか。もう他人に迷惑をかけたくない。切りたくないのに切れてしまうものも、切りたいのになかなか切ることができないものも全て抱き締めていたらこんなことになってしまった。前よりも自分のことは好きだ。それでもまだまだ大嫌いな部分が多過ぎて困ってしまう。負の感情が湧く度にそれを打ち消すように筋トレをしていたならば今頃私の腹筋はバキバキになっているはずなのになと思う。するかは置いておいて。口に出したことが本当になるらしいから、自分は運が良いしまわりに恵まれていると言い続けてきた。口に出したことが本当になるのならば、好意も勿体ぶらないで全て言葉にすれば良い。思い込むことで救われることもこの世にはたくさんあるらしいから。君とは神様への期待度が似ていて嬉しかった。