他人の人生

きわめて個人的なこと

2024-01-01から1年間の記事一覧

ブログなんか書かない大人に

一人でいる時間が少ないと、一人で考え込む時間も減るから必然的に文を書くこともなくなる。少し寂しい気持ちになりつつも、これが正常で健全で幸せなことなのかもしれないと思う。 ブログなんか書かない大人になる。 書かなくて平気な人間になる。 ずっとそ…

月が綺麗って言ったらそうだねって返して

月が綺麗。 私は何にも持っていないけれど、今日も明日も未来のことが不安だけど、毎晩からっぽを実感するけれど、今日は月が綺麗だしもう何でもいいやと思えるくらいには月が綺麗な夜だった。涼しい。そっかもう秋なんだ。 教えたい。季節の移ろいのことを…

最近の戯言(たわごと)

幸せってなんだっけ?絶対に不正解なのにそっちにふらふら歩いていってしまうことってない?私はずっとそうだった。それで、意外と不正解でもなかったな、でも正解でもなかったよなと自分自身を納得させる練習をしてきた。私を置いていかないで、すぐに手が…

父、二匹の野良猫

数ヶ月前から野良猫が頻繁に遊びにくるようになった。白黒のハチワレ猫と、茶トラ猫。 ハチワレ猫はとても人懐っこい。人を見つけると誰彼かまわずニャーニャー甘えた声で鳴きながら寄ってきて撫でられるのを待っている。彼が本当に野良猫として生きていける…

dim e poco riten.

あなたは音の揺れがきこえているようですし。 ピタッと音が合った瞬間を耳が捉えて、合いました、と呟くと褒められた。 音を合わせる。見えないものを合わせること、なんてロマンがあるのだろうと思うと同時に、たとえ見えないものであっても、これが正解だ…

きらきら

久しぶりに寂しくてしゅんとしてしまう夜が来た。おかしい、一人には慣れているはずなのに。よく考えてみたら、ここ数日はずっと誰かと一緒にいたのだった。 私はすぐに狂ってしまう。だから極力、好きな人を増やさないようにしている。間違った予防線のはり…

どうしようもないわたしたちは

この人どうしようもないな、と思わず笑ってしまう瞬間と、恋に落ちる瞬間は似ている。 気持ち悪いと好きがすぐ隣同士にあるように、大嫌いになれるくらいには大好きな気持ちがあるように、ギリギリのラインのニュアンスを嗅ぎ分けて人と人は付き合ってゆくの…

アンバランス

ずっと劣等感がある。上手く言い表すことはできないけれど、なんというか、自分の存在丸ごとの劣等感。 例えば人と話をするとき。相手の物の考え方や要領の良さを目の当たりにして、自分は浅く狭いなと思う。相手を尊敬するとともに、この人が難なくやっての…

「愛しているよ」に含まれないわたし

夏が来た。しゃんしゃんと照りつける太陽。これでもかというくらいに青い空。吹いているか分かるか分からないかくらいの薄くてぬるい風。耐えられずにクーラーを解禁。クーラーをつけて30分くらいで指先が冷えてお腹が何となく痛くなってくる。ああこの流れ…

貴重な日々なんて爆速で駆け抜ける

レモンをはじめてかじった。おいしい。レモンってちゃんと酸っぱいんだ、と思った。唐揚げに添えられるレモン。無ければそれでも構わない、だけど、あったら嬉しい。上手く言えないけれど、このレモンのためにムキになることができるような人が幸せを掴んで…

わかる わからない わかる

昨晩チープなボディミストをこぼした洗面所が、当たり前のようにチープなボディミストの香りでいっぱいだ。優しい文が書けない。皆まで言わないことが優しさではない。言動から諦めを見つけてしまって何とも言えない気持ちになる。一度狂ってしまったものは…

言えるわけない

寂しいときに寂しいと言えるわけがないし、辛い時に今辛いですと言えるわけがない。そんな人間が好きな人に向かって好きですなんて言えるわけがない。炭治郎もびっくりの「私は長女だ、私は強い」が自分の根底にあることに気づいてしまった。弱いところを見…

追いかけていたいだけの背中

会社勤めに向いていないのではないかと、ずっと考えていた。自分でもなんとなく感じていたし、適職診断や性格診断をしても、そのような結果が出ることが多いからだ。 ずっと何かを追いかけていないと気が済まない性格だ。頑固で頑張り屋で負けず嫌い。少し頑…

預けたままの心と、返品不可のギブの暴力

よく笑ってくれる人だった。 すぐに調子に乗る私は、その人が笑ってくれるのが嬉しくて馬鹿みたいにボケ倒した。言葉のつかいかたがグッとくる、言い回しにセンスがあると褒めてくれるのが嬉しくて、自分の価値を人からの評価で決めてしまうバグを抱えていた…

置き忘れられるための傘

月が綺麗。大好きだった。人を大好きと言える自分に安心していた。好きになるのは絶対に、綺麗なものを見上げる時に隣にいない人だった。 同じものを見て同じ気持ちになることができなくても、同じものを同じ高さから見ることが必要で、それこそが幸せなのだ…

吹き抜けて春の風

立ち止まったら色々なことを考えてしまうから、立ち止まらないようにしてきた怒涛の数年間だった。 私は朝起きてから仕事へ出かけるまで、座らない。だいたい時間ギリギリまで寝ていることが多くて、これ以上ダラダラしていると間に合わないというラインにな…

いつの下書き???

とてつもなく喉が渇いている。だけどどうしても水分が入っていかない。「また連絡するね」と「行けたら行く」と「なんでも相談する」の確率なんてほぼゼロに近い。まともな気持ちで文は書けない。 「好きなものは呪うか殺すか争うかしなければならないものな…

swim

近況。タイトルは昨日書こうとしてやめたnoteのタイトル。下書きも消しちゃった。書きたかった内容も忘れてしまった。 仕事を辞めようと決意してから半月が経った。未だに退職の決意を上司に言えていない。というか、退職を決意してから上司に会っていない。…

雑記というのも申し訳ないくらいの雑記

菜の花の黄色が目に飛び込んできた。もう春なんだ。ひんやりした空気の中で、花の鮮やかさが綺麗に映える。季節はちゃんと巡る。私は来年にはこの土地に確実にいない。一期一会の毎日だ。きっともう会わない人、この先思い出さない人、忘れてしまったことも…

やさしいひと

「優しい人」ってこの世の中に溢れていると思う。でも、「優しい人」ってどんな人なのか正直よく分からない。穏やかなのか、気遣いができるのか、丁寧なのか、他人に興味がないのか。思いやりと無関心は似ている。 たくさん心配なことがある。私は周囲の心配…

忘れないうちに

・数年振りのまとまった休暇をとって静けさの中でひとりで考える時間をつくったら、久しぶりに「まとも」な考えが浮かんできた。忙しさを言い訳に逃げ続けてきたことと向き合う時がきた。変わろうとしないと変わらない。 ・働くということは覚悟を持つという…

半年間、世界一頼りにしていた人のこと

去年の春から秋にかけて、仕事において頼りすぎていた人がいた。役割としては私が(名目上は)上司だったけれど、年齢も歴も上のその人は心と仕事の安定感があってとても信頼していたし、その人がいれば大丈夫だとなんとなくそう思っていた。当時、頼りすぎて…

しらんけど

来月少し長めの休みをとることができそうで、どこかに行きたいなと考えていた。すぐに海外がいいなと思った。国内にも良い場所がたくさんあって、旅するなら国内が清潔で安全なこともわかっているけれど、日本語が聞こえない場所に行きたいと思った。遠くへ…

だらしないおとな

たまに突然すべてを投げ出したくなる。朝でも昼でも夜でも。つけっぱなしのテレビから流れている情報に一喜一憂しては知らぬ間に涙が出てはくるのに、肝心の自分は善人ではない。体中の水分が足りない。毎分毎秒、渇いている。何もかもをギリギリまで先延ば…

2024

お酒を飲んだ帰り道は、いつも半分泣いている。毎回、こんなに悲しくなるのならもうお酒は飲まないと決意するのに、簡単に自分との約束を破る。 かなしいことが多すぎるんだよ。 悩みは尽きない。 泣いても仕方ない。 やりたいこともない、強い気持ちも成し…